ETCって何?
ETCとは、現在有料高速道路の料金所で行われている料金の受け渡し手段を、現金や回数券の手渡しによる手段から料金所に設置した道路側アンテナと車両に搭載した車載器の間での無線通信による料金情報のやり取りに変更することにより、係員とやり取りすることなく料金の支払いが行われるシステムです。これにより、料金所をノンストップで通過することが可能となります。
ETCの仕組み
ETCは、料金所のアンテナとクルマに装着した「車載器」との間で、通行料金に関する情報などを無線で交信。支払いを自動的に行うため、料金所ではクルマを停めずにスムーズに通過できます。ETCは全国共通のシステムで運用されるため、1枚の「ETCカード」と1台の「車載器」でご利用いただくことができます。
ETCの豆知識
■ 周波数
ETCでは通信手段として電波が使われています。アメリカでは915MHZ・ヨーロッパでは5.8GHzが主に使用されてきました。日本のETCでは5.8GHz帯のマクロ波が使用されています。この5.8GHz帯の電波はETC専用ですので携帯電話やラジオなどに干渉する心配はありません。
■ 通信手段
車載器の通信方法にはアクティブ方式とパブリッシュ方式があります。 日本では 車載器自ら電波の発信が可能なアクティブ方式を採用しています。この場合、車載器と路側アンテナが双方で電波を発信するので、ノイズに強く通信の信頼性が高いことが特徴です。
■ ETCレーン
料金所ではETCレーンであることが分かるように,「ETC」の案内板が出ています。ETCレーンにはETCのみを取り扱う「専用レーン」と ETCの他に現金やハイウェイカードの支払い方法にも対応する「混在レーン」があります。
■ 通行権としてのETCカード
料金所入口を利用した場合、出口にETCレーンが無くても心配ありません。各料金所にはETCカードリーダーが設置されているので 料金収受係にETCカードを渡すだけで精算できます。
■ セットアップ
有料道路では車種によって料金体系が異なります。車載器を利用するためには、取り付ける車両の情報をあらかじめ車載器に登録する必要があります。これをセットアップと呼んでいます。セットアップは、セットアップ情報が書き込まれたセットアップ(ICカード)を車載器に挿入することにより行います。またセットアップを行うのは(財)道路システム高度化推進機構によって認定されたセットアップ店によって行われます。
ETCを利用するには
ETCをご利用になるためには、ETC用の車載器とETCカードが必要です。「セットアップ取扱店」でどうぞ!
ETCシステムで利用できるように、車両や車載器のデータを入力処理します。
ETC Q&A
ETCとは、なに?
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ETCとは、有料道路における自動料金支払いシステムです。料金所ゲートに設置したアンテナと車両に搭載した車載器との間で、無線で情報を交信し、料金を支払うシステムです。ETC搭載車両は料金所を停止することなく通過することができます。
ETCをどうすれば使えるようになるの?
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ETC車載器を購入し、使用される車両に取り付けます。また、同時にETCカードをカード発行会社に申し込みます。ETC車載器には取り付けた車両の情報を暗号化してセットアップする必要があります。利用する際には、ETCカードをETC車載器に、正しく挿入して使用してください。
ETCカードは、クレジットカード会社しか発行していないの?
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ETCカードには、発行元の違いにより、3種類のカードがあります。
クレジットカード会社が発行する「ETCクレジットカード
」
有料道路6会社が発行する「ETCパーソナルカード」
東/中/西日本高速道路株式会社が発行する「ETCコーポレートカード」
車載器の取り付けは、自分でできるの?
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四輪車の車載器の取り付けは、個人でもできますが、アンテナ向きの調整など専門的な知識を必要としますので、専門店に依頼されることをおすすめいたします。
二輪車の車載器の取り付けは、四輪車より取り付けの不備による影響が多大なため個人でのお取り付けはできません。
また、車載器には、取り付ける車両の情報をセットアップする作業があり、これは登録されたセットアップ店でしか行えません。
なお、多くのセットアップ店では車載器の販売と取り付けも行っていますので、詳しくは最寄りのセットアップ店にご相談ください。
車両を買い換えて車載器を移し替えた場合や、車載器を他人に譲渡した場合はどうなるの?
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どちらの場合も他の車両に車載器を付け替えることになります。その場合には、車載器にインプットされている情報(車検証に記載されている情報)を書き換える必要がありますので、再セットアップ(有料)を行ってください。
ETCカードの抜き差しは、いつ行えばいいの?
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走行前に車載器に確実に差込み、車両を降りる際に抜き取ってください。走行中の抜き差しは危険ですので、絶対におやめください。また、料金所直前に抜き差しをすると誤作動やデータ消失の可能性があり、最悪の場合ETCカードが使用できなくなることもありますのでご注意ください。
※差込み不良によるデータエラーが報告されています。ETCカードの抜き差しは確実に行ってください。
ETCレーン内での走行速度は?
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自車または先行車のETC機器、または料金所のETC設備に、万が一の不具合が生じてETCレーンの開閉バーが開かないケースに備えて、いつでも停車できる速度(20km/h以下)で通過してください。
また、「ETC/一般」レーンでは、先行車が料金所で一旦停車するETC非装着車の場合もあります。先行車の動きに十分注意して進入してください。
料金所の機器に何らかの障害が発生したときはどうするの?
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入口料金所でエラーが発生した場合は通行券を発券します。出口料金所では一般レーンに入り、料金所係員に通行券とETCカードをお渡しください。精算はETCカードで行います。
また、出口料金所でエラーが発生した場合は、係員の案内をお待ちください。なお、危険なので、車両は絶対にバックをさせないでください。
入口と出口で異なるETCカードを使用したらどうなるの?
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有料道路の入口料金所と出口料金所では同一のETCカードを使用しないと精算ができません。異なるカードを使用すると開閉バーが作動せず、通過することができません。
ETCレーンのない料金所は、どうやって通過するの?
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■入口料金所が未対応の場合
一般レーンで通行券を受け取ります。走行後の出口料金所がETCに対応している場合であっても、一般レーンで料金所係員に、通行券とETCカードをお渡しください。精算はETCカードで行います。■出口料金所が未対応の場合
入口料金所をETCで利用された場合は、車載器からETCカードを抜き料金所係員にお渡しください。また、入口料金所で通行券を受け取られた場合は、通行券とETCカードを料金所係員にお渡しください。精算はETCカードで行います。
※障害者割引をご利用される方は、手帳を必ずご提示ください。
車載器が故障したとき、また、ETCカードを忘れたときはどうすればいいの?
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一般車と同じ扱いとなりますので、一般レーンに進入し、現金などでお支払いください。なお、故障に気付かずETCレーンに進入した際には、車載器または路側表示器、あるいはその両方に通信エラーメッセージが表示されます。一旦停車して料金所係員の案内をお待ちください。
ETCの専用レーンに一般車(ETC非装着車両)が進入した場合はどうなるの?
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開閉バーが開きません。一般車は一旦停車して料金所の係員による案内を待つことになります。先行車の動きには十分に注意して走行してください。
レンタカーや他人の車両でも、ETCカードは使えるの?
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使えます。ETCカードとETC車載器はそれぞれ独立していますので、カードと車載器は、どのようにでも組み合わせられます。通行料金は実際に使用した際の車載器の中の車両情報(大型車や普通車の区分けなど)に対して課金され、請求はカードの名義人に対して行われます。
※ただし、東/中/西日本高速道路株式会社が発行する「ETCコーポレートカード」は、登録された車両以外ご利用できません。
ETCカードはいつ、いくら使ったかわかるの?
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ご利用は、インターネットや利用履歴をプリントできる機器で確認できます。また、車載器本体でもカード内に記録されている情報を読み取り確認することもできます。
詳しくはホームページの利用履歴の確認についてをご覧ください。
ETCレーンを通過したとき、領収書はもらえるの?
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ご利用道路の有料道路事業者よりETC利用証明書が発行されます。
取得方法については、下記の1と2をご参照ください。
また、有料道路事業者の発行する利用証明書に代わる「利用履歴明細書」をプリントできる機器が発売されています。詳しくは発売メーカーにお問い合わせください。
一般レーンに進入し、一旦停止したうえでETCカードを料金所係員にお渡しください。利用証明書が発行されます。
(ご注意)ETC無線走行を条件とした割引制度の特典が受けられないことがあります。
ETCを利用された後、インターネット(ETC利用照会サービス)で利用証明書を発行することができます。詳しくはホームページをご覧ください。
二輪車もETCは使えるの?
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2006年11月より二輪車でもETCのご利用ができるようになりました。
ETCカードはクレジットカードとしても使えるの?
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ETCカードは、原則的にクレジットカード(親カード)に付帯して発行されるもので、ETC利用以外の使用はできません。ただし、親カードとETCカードを1枚に一体化したカードを発行しているクレジットカード会社がありますので、詳しくは各クレジットカード会社までお問い合わせください。